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【FFDQ】ショートストーリー集【SS】

1 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/15 00:10 ID:Dzk+FB3R
短いものをこつこつと

2 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/15 00:12 ID:BcL4dOzh
うんこくさい。うんこくさい。このこと言うなよ

3 :1:04/06/15 00:14 ID:Dzk+FB3R
もうちょい下がったら一作目をのせます

4 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/15 00:14 ID:52z40M/w
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.,゛,.,.(,.(゛/λヽ,.,),,)゛,.,.゛,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ゛,\\νノ,/゜/,.,゜,.< 性病マンコが3げっと
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   ,.   ,ν ,.

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5 :1234567890:04/06/15 00:36 ID:Dzk+FB3R
自分だけのルール

戦争ものは卒業
歴史物語も卒業
萌えはナシ
不必要なエロもナシ
やたら長くないもの
心にひびくもの


このせまい範囲内でこつこつとためていこう

6 :1234567890:04/06/15 00:41 ID:Dzk+FB3R
あれ??はざまのスレがない!
まさか落ちてしまったのかああああ

7 :1234567890:04/06/15 00:47 ID:Dzk+FB3R
まあいいや
落ちてしまうのは覚悟してたし。

8 :1234567890:04/06/15 00:49 ID:Dzk+FB3R
1:00に第一作目スタートしよう
短いからすぐ終わりそう

9 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:01 ID:Dzk+FB3R
     <プロローグ>



私はラダトーム城下町の住人の一人、ある教会の神父だ。

私は今、教会の聖堂にて、勇者への手紙を書いている。

この手紙が、どうか勇者のもとへ届くよう祈る。
この手紙が、勇者を目覚めさせることを祈る。
この手紙が、世界を救うことになることを祈る。


このアレフガルドを救えるのは あなたしかいないのだから……。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

10 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:01 ID:Dzk+FB3R




     勇者への手紙





11 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:02 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE1


このラダトームの町が廃墟と化してから、いったいどれほどの時が経っただろうか。
アレフガルドの世界は原因不明の‘灰の雨’が降り続き、建物はみるみる腐っていき、
灰にまみれた住人たちは、みるみる生命力が低下していく。

いや、ラダトームだけではない。
噂によるとメルキドの町やリムルダールの町も、同じように灰の雨に侵食されているそうだ。
世界中が灰に襲われ、水は渇き、食糧もほとんど腐ってしまった。
我がラダトーム城下町も、いずれは砂漠と化したドムドーラの二の舞となるのだろうか…。

王様は相変わらず物思いにふけりながら、城の玉座に座っているだけ。
この国のことなど何も考えておられないのだろうか。
城を守る兵士たちも、すでに戦えるような力も残ってないほど衰弱した。

だがそれでも、毎日のように住人たちが教会へ訪れる。

「神父さま、この灰の雨は魔王軍のしわざでしょうか。」
「神父さま、これも竜王の恐るべきチカラなのですか。」
「神父さま、世界を救う勇者さまはまだ現れないのでしょうか。」
「神父さま、私の子供が肺炎にかかってしまいました。」
「神父さま、私たちこれからどうなるんでしょうか。」


12 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:05 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE2


神父である私にできることは、ただ祈るだけ。
だが毎日のように教会に訪れる住人たちに、いったいどのような言葉をかけてやればいいというのだ。
日に日に衰弱していく住人たちに、いったいどのような気休めの祈りを捧げたらいい。

「いつかきっと世界を救ってくれる勇者が現れます、その日が来るまでじっと待ちましょう。」

私はこんな気休めにもならない言葉を与え、毎日住人たちの手を握って祈る。
だがそれでも住人たちは、私の言葉を信じたように微笑んでくれる。
その笑顔をみるたびに、私の胸は痛む。


子供「ごほっ…ごほっ…。」
母親「大丈夫?息が苦しいの?」
子供「だってそこらじゅう灰だらけで…。」

母親「ごめんなさいね…いくらお掃除しても、灰の雨が降ってくるから…。」
子供「ママ…お掃除はもういいから、ぼくおなかすいたよ…。」
母親「えぇ、そう思って今シチューを煮てるから…。」
子供「な、なんだよ…ホコリばっかじゃないか。」

母親「…もうイヤ!どうしてお料理にまで…!」
子供「ママ、もういいよ。ぼく、おなかすいてないから…。」
母親「うぅ…。」


13 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:06 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE3


灰の雨は二階の窓にまで届くほどつもり、私たちは雪かきならず、灰かきをする生活。
スープ鍋で料理しようとしても、できるのは灰の料理のみ。
井戸で水を汲もうとしても、灰のてんこもりが取れるだけ。

ともかくここラダトーム城下町も、そう長くはないだろう。
住人の中には、どこか空気の良い土地を探しに旅に出た者もいるが、無事に帰ってきた者は
ほとんどいない。運良く戻ってこれた者もいるが、決まって次のような展開が待ち受けている。


神父「大丈夫ですか、しっかりしてください。」
町人A「うぅ…。」
神父「よくぞ無事に戻りました、お疲れさまです。」
町人A「し、神父さま…。俺以外の者はまだ戻ってないのか…。」

神父「おそらく無事に帰ってきた者は、あなただけのようです。」
町人A「そ、そうか…ゲホッ!ガハッ!」

神父「それでどうでしたか、東の方面は。」
町人A「だ、だめだ…。東の土地も灰の雨が降り続いている…ゴホッ!ゴホッ!マイラの村も滅びた…。
    も、もはや世界中が灰だらけだ…。」
神父「そうですか…。」
町人A「ち、ちくしょう!俺たちこのままじっと死を待つしかないのか…!ゴホッ!」
神父「希望を失ってはいけません、最後まであきらめずに…。」

14 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:07 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE4


町人A「きっとこれも竜王のしわざに違いない!こ、このままでは世界が滅びちまう…ゴホッ!」
神父「……」
町人A「お、俺には小さな子供が二人もいるんだぞ…ゴホッ!た、頼むから誰か助けてくれ…ゲホッ!」

神父「神よ…この世界を守りたまえ…。」


この世界を支配しようとしている魔王は、竜王という名の恐ろしいモンスターだ。
たくさんの配下を従え、現ラダトーム王の娘・ローラ姫を拉致し、竜王は世界を我が物にせんと
宣戦布告をしたのは確かだ。

だがこれに対抗する戦士として、ロトの子孫である一人の勇者が現れたこともまた事実。
だが彼は竜王討伐の旅に出てから、なぜか行方をくらましてしまった。
そもそもこの灰の雨が降り出したのは、それが始まりだった。

旅の途中でモンスターに殺されたのか。それとも彼もまた、この灰の雨にやられてしまったのか。
いずれにせよ彼がいなければ、このアレフガルドは竜王に支配されてしまう。
いや、もうすでに支配されている…。この灰の雨に…。


神父「神よ…お教え下さい、世界を救う勇者はどこに…。」


15 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:10 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE5


だが私は…いや、私たちは、とんでもない思い違いをしていたのだ。
この灰の雨は、竜王などの仕業ではなかったのだ。

私は先日、教会の聖堂で神のお告げを聞いてしまったのだ。
誰にこの真実を話せようか。王様にですら話せない。いや、話したところで誰も信じてくれまい。


神父「神よ…なぜゆえに、そのような残酷な真実を…。」


では私が神のお告げを聞いたときのことを、詳しく話そう。
信じてもらえないかもしれないが、私は神父という立場上、これを信じないわけにはいかない。
本音を言うと、これがウソであってほしい。神を偽った偽者のお告げであってほしい…。



………神父よ、この私の声が聞こえますか………


神父「!…ま、まさか!あなたは…!」


………そう、私はあなたが必死に呼びかけていた者………


16 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:11 ID:Dzk+FB3R

神父「か、神よ…!ついにこの呼びかけが…この祈りが届きましたか…!」


………神父よ、あなたが私に何用で呼びかけたのも分かっています。そして勇者の行方を
   探していることも………


神父「どうか…どうかこの世界をお救い下さい…。勇者はもう死んでしまわれたのか…!」


………いいえ、勇者は生きています。何しろ彼は世界を救うことのできる者ですから………


神父「で、ではなぜ姿を消してしまったのか…。」


………神父よ、その真実を受け止める覚悟が、あなたにはありますか………


神父「どういうことでしょう…。」


………あなたにはこの真実はつらすぎる、知らないほうがかえって良い結果にも………


17 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:13 ID:Dzk+FB3R

神父「神よ…!このまま世界が滅んでいくのを、私たちはただ黙って死を迎えるわけには
   いきません!どのような真実か知りませんが、少なくとも私はとうに覚悟はできています!
   飢えた子供たちが毎日毎日死んでいくのです!…どうか真実をお教え下さい!」


………わかりました、ではあなただけにお話しましょう………



私はこの真実を神のお告げとして聞いてしまった。
だが今思えば神の言われた通り、聞かないほうが良かったのかもしれない。

神のお告げによると、実は勇者は死んだわけではなく、彼は‘世界を捨てた’そうだ…。



神父「勇者が世界を捨てたですと?!ど、どういうことでしょうか!まさか竜王と手を組んで
   魔王軍に寝返ってしまったとか…!」


………いいえ、勇者はそのような欲望に負けるような輩ではありません。そもそもこの灰の雨は
   竜王や魔王軍などの仕業ではないのです………


神父「ではいったい…。」

18 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:19 ID:Dzk+FB3R

………「新世界」が誕生したからです。実は勇者はそこにいます………


神父「し、新世界?!何ですかそれは…!」


神がおっしゃるには、このアレフガルドには勇者はいないそうだ。
いや、いることはいるのだが、正確に言えば「新アレフガルド」にいるそうだ。
勇者はこの世界を捨て、新しい世界で生きる決意をしたそうだ。
そして新しい世界にて、彼の使命を果たそうとしているらしい。

何のことだが私にはさっぱりだが、ではこの世界はどうなるのだ…。彼はこの世界を見捨てる気か…。



………神父よ、勇者を呼び戻したくば、あなたの呼びかけを文面にしなさい。そして私が自ら
   その手紙を勇者へ届けてさしあげましょう…。今の私には、この程度のことしか
   してあげられません………


神父「勇者へ手紙を届けてくださるとおっしゃるのか…。」


………そうです。あなたたちの想いは、きっと勇者に伝わるはず。彼はきっとこの世界へ
   戻ってきてくれるはず………


神父「わ、わかりました…。」

19 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:21 ID:Dzk+FB3R

神のお告げには、いくつかの疑問点や不可解な言葉があったが、今は神を信じるしかなかった。
私は神の言われた通り、勇者への手紙を書いた。

‘どうか世界を救いたまえ。このアレフガルドを救えるのは、あなたしかいないのだ。
 竜王を倒せる戦士は、あなただけなのだ。あなたは神より選ばれた勇者なのだ…’と。

だが私がこの手紙を書き終えると、なぜか神は文面を付け足した。



神父「な、なんだこれは…!勝手に文面が増えていく…!」


………神父よ、申し訳ないが文面を付け足しておく。これだけでは彼はこの世界に戻っては
   これないのです。あなたには理解できないでしょうが………


神が私の手紙に付け足した文面、それは意味不明な言語だった。
まるで天界の言語のような特殊な言葉のようであり、神秘的なものを感じる。
これは神と勇者のみ通じる言葉なのか?

ともかく私は無事、神に「勇者への手紙」を渡した。

この手紙が、どうか勇者のもとへ届くよう祈る。
この手紙が、勇者を目覚めさせることを祈る。
この手紙が、世界を救うことになることを祈る。

このアレフガルドを救えるのは あなたしかいないのだから……。

20 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:25 ID:Dzk+FB3R

………神父よ。この手紙、必ず勇者のもとへ届けましょう。…ですが彼が戻ってくる保障はできません。
   決めるのは勇者本人ですから………


神父「いえ、私は信じています…。彼はきっと帰ってくると…。」


………そうですね、私もそう願いたいものです………


神はそう言うと、手紙と共に消えてしまった。

………キィィーーーーーンン!………


神父「神よ…そして勇者よ…。なにとぞこの世界を救いたまえ…。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

21 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:26 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE6


そして場面は変わり――――――



東京都 世田谷区  ある住宅街の一室にて


佐藤「おい鈴木、なんか新しいゲームないのかよ。」

鈴木「そうだなぁ、最近ハマってるのは…やっぱこれだな。」
佐藤「なんだドラクエか。しかもドラクエTじゃねーか。」
鈴木「バカ、よく見ろ。リメイクだぞ。しかもTとUが一緒に入ってるドラクエT・Uだ。」

佐藤「マジ?!こないだ発売されたばっかじゃんよ!お前いつの間に買ったんだよ!」
鈴木「ははは、やっぱFC版と違ってSFCのほうがはるかにすげーぞ。何しろちゃんと横や後ろを向いて
   歩けるもんな。」

佐藤「そうだよなー。FC版のドラクエTって歩き方もダセーよな。話すときも北とか南とか
   いちいち方向を指定しなきゃなんねーし。」
鈴木「やっぱ同じゲームでも、古いものより新しいほうが全然いいぞ。グラフィックもきれいだし。」

22 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:27 ID:Dzk+FB3R

佐藤「そういやFC版はどうした?もう捨てたんか?」
鈴木「あ…そういやどこにしまったっけなぁ…。」


その少年はベッドの下をさぐると、ホコリまみれになったたくさんのゲームソフトを出した。


佐藤「げげ…ホコリだらけじゃねーかよ。」
鈴木「だってこんな古くせーの、もう飽きちゃったもんよ。」
佐藤「ど、どうでもいいけどすげえホコリだな…ゴホッ!」

鈴木「えーと…ドラクエドラクエ…あぁ、あったぞ。」


少年はホコリだらけになった「FC版のドラクエT」を見つけたようだ。


鈴木「うわー、汚ねえなこりゃ。もう何年もやってないからなー。」
佐藤「お前それクリアしたの?」
鈴木「いや、なんか途中でレベル上げるのとかダルくなっちまってな。結局クリアしてないんだ。」

佐藤「買い損じゃねえか、ちゃんと最後までやれよ。」
鈴木「いいじゃんよ、どうせ今はリメイク版があるんだし。」

23 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:30 ID:Dzk+FB3R

するともう一方の少年が、ベッドの下から一枚の「紙切れ」を見つけ出した。


佐藤「なんだこりゃ。手紙か?」
鈴木「あれ?こんなものあったかなぁ…。」


その紙には、こう書かれてあった。


‘どうか世界を救いたまえ。このアレフガルドを救えるのは、あなたしかいないのだ。
 竜王を倒せる戦士は、あなただけなのだ。あなたは神より選ばれた勇者なのだ…。’


鈴木「なんだこれ…こんなの書いた覚えないぞ…。」
佐藤「ははは、お前これプレイしてたのって小学生のころか?だったら自分で書いたんじゃねーの?」
鈴木「いや、そんなはずは…。」


そしてその文面には、最後にこう付け足してあった。

         ‘ぐげやそぬ なのちげつとめ ほごせれぶ ぐあぶ’



24 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:30 ID:Dzk+FB3R

鈴木「うわっ、懐かしいなー。復活の呪文のメモだよこれ。」
佐藤「おぉ!俺もそこらじゅうに書いた覚えがあるな!そのためのノートとか買っちまったりしてな!」
鈴木「これめんどくせーんだよな、いちいちメモしなきゃなんねーのがさ。」

佐藤「ほんとだよな、ときどき復活の呪文を間違えちゃったりしてよ。」
鈴木「そうそう、そんでヤケクソになって‘め’を‘ぬ’に変えてみたりしてさ。」
佐藤「おー!俺も同じことやった!それで合うとすげえうれしいんだよな!」

鈴木「たいてい間違いだったりするけどな。」


するとそのとき、少年の母親が部屋に入ってきた。

ガチャリ


母親「ちょっと、部屋の片付け終わったの?」
鈴木「待ってくれよ母さん、今友達きてんだからさー。」
佐藤「お邪魔してまーす。」

母親「あら佐藤くん、いらしゃい。…ちょっと明人、燃えないゴミだけでもまとめてちょうだい。
   今日中に全部出したいんだから…。」
鈴木「うっせーなー。わかったよ、じゃあこれ全部いらないから持ってって。」

25 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:31 ID:Dzk+FB3R

少年はホコリまみれになった全てのFC版のゲームソフトを、燃えないゴミに出した。


佐藤「おいお前、それ全部捨てる気かよ。」
鈴木「だってこんな古いの持っててもしょうがねーだろ。」
佐藤「まぁそりゃそうだけどよ…。」

母親「あらあら、こんなに捨てるなんて…。もったいないわねぇ、だったら最初から
   買わなきゃいいのに…ぶつぶつ…。」


母親はゲームソフトを全てゴミ袋に入れ、それを持って部屋を出て行った。

…バタム


鈴木「おい佐藤、リメイク版のドラクエTちょっとやってみるか?」
佐藤「おぉ!見せてくれよ!どういうふうに新しくなってるのか!」


二人の少年は、新しくなった「SFC版のドラクエT・U」をセットした。


26 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:35 ID:Dzk+FB3R

鈴木「いつかはもっと性能のいいゲームが出るんだろうな、SFCよりももっと進化したやつが…。」
佐藤「そうだな。俺たちが大人になるころって、ドラクエってどういうものになってるんだろ。」

鈴木「きっともっとリアルなドラクエができるぞ。」
佐藤「今から待ち遠しいなー。早くやりてえよ。」

鈴木「どんどん進化していってほしいな、古いものなんてクソだよ。」


ゲームを楽しむ二人の少年たちの目は、常に未来だけを追い、過去の産物など目もくれなかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

27 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:36 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  PAGE7


再び場面は戻り――――――


ラダトーム城下町 教会にて


子供「神父さま…ぼくのママが肺炎に…。」

神父「かわいそうに…。しかしもう心配いらないよ、安心なさい。」
子供「どうしてですか。」
神父「この私が勇者さまに手紙を出したのだよ、きっと今ごろ彼のもとへ届いているはず。」

子供「ほんと?勇者さまが助けに来てくれる?」
神父「あぁ、きっと来てくれる。そう信じよう。」
子供「よかった…。早く竜王を倒して、世界に平和を取り戻してほしいよ。」

神父「大丈夫、何といっても彼はロトの子孫だよ。必ず竜王を倒してくれる。そしてこの灰の雨を…。」
子供「いったい何なの?この灰って。」

神父「分からない…。しかしなぜか寂しさを感じる灰だ…。まるで遠い年月を語るかのような…。」

28 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:37 ID:Dzk+FB3R

子供「町じゅうがホコリだらけだよ…。ぼくもなんか苦しくて…ごほっごほっ。」
神父「坊や、私と一緒に祈ろう…。一日も早く勇者さまが現れることを…。」
子供「うん。」
神父「……」


ホコリまみれの幼い少年は、教会の聖堂の前で必死に祈った。


子供「勇者さま…どうかぼくのママを助けてあげてください。そして世界に平和を…。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

29 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:44 ID:Dzk+FB3R
     勇者への手紙  <エピローグ>


時代と共にあらゆるものが進化していく、それはゲーム機でも同様だ。
携帯電話にしても、ついこないだ売り出された機種は、あっという間に古いものと化してしまう。

そして古くなったものは、もうそれきり相手にもされなくなってしまう。
ホコリまみれでベッドの下に放置され、何年も経ってからやっと引っ張りだされたと思いきや
中古で売り出されるか、または燃えないゴミ行きだ。

今こうして二人の少年(鈴木と佐藤)は、SFC版のドラクエTを楽しんでいる。
同じゲームでも古くなったものはホコリまみれとなり、そして捨てられた。
だがいずれこの新ゲームもまた、灰の雨が降る運命だろう。それも近い将来に。

それどころか、今これを読んでいるあなたにとっては、それすらもすでに古く感じられるはず。
だが中にはマニアなユーザーもおり、FC版を楽しむ人もいる。
そういう者たちに引き取られるほうが、「オモチャという立場の者」からすれば幸せかもしれない。

ゲームに限らず、ありとあらゆる古いものは時代から抹消されていく。


30 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:46 ID:Dzk+FB3R


人は未来に目を向け、常に明日の進化を追い求めてゆくもの。


だがこれは良い傾向でもあると同時に、少々寂しさを感じることも確かだ。


もちろん人それぞれだろうが…。




     勇者への手紙

       完




31 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 01:49 ID:Dzk+FB3R
オワリ。


しかしどういうことだこれは。
書きあげた時間よりも、うpする時間のほうがかかったってどういうことだよ。
ほんとむかつく。バーロ。

とにかく一話め終わりました。
そのうち二話め、三話めも出してみよお。

32 :◆6VG93XdSOM :04/06/15 02:12 ID:Dzk+FB3R
あれだ。読んでる人いるかどうか分からないけどちょっと聞いてみよう。

今後どういうものが読みたいですか。アンケートとらしてくだはい。
べつにそれに従って書くわけじゃないけど、参考までに聞いてみたい。
ちなみに自分の書きたい目標としては>>5を参照に。

でも読みたいものが>>5じゃなくてもぜんぜんいいや。
とりあえず「何を求めているのか」を知りたい。

33 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/15 02:39 ID:lqVYVI9n
個人的には下品さのないギャグSSが読みたいです。
アンジャッシュさんのネタくらいにすっきりしたネタで。

単に理不尽な展開だったり、そういったことを叫んだりするボケ、
暴力ギャグでツッコミをいれて片付ければ終わる、
これは嫌ですね。

34 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/15 12:58 ID:VOBG3cGr
作者さん、乙です!
自分としては、ほのかに恋愛絡みキボンです。
泣ける、切ない系がいいですね。

35 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/18 00:39 ID:gRgCNbS9
おーい、幻編のイリュージョンの過去ログ無いか?
中途半端に廃棄スレなんか使うから、落ちて読めんぞ
どっかで纏めてる所ねーのか?

36 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/06/18 00:49 ID:gRgCNbS9
あー、やっぱいいや
一度に読めなかったんで、もうどうでもいーや
そんなに先が気になる奴じゃないしな
そんじゃなー

37 :名前が無い@ただの名無しのようだ:04/07/13 23:42 ID:PLZib0q+
とりあえず保守。
誰も使っていないのだったら、ここに俺のSSを書いてもいいかもしれない。
>>5のようなルール設定もいいだろう。でも歴史無しというのもなかなかチャレンジし甲斐があるよな。

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